D-LITE (from BIGBANG)
New mini Album 『でぃらいと』オフィシャルインタビュー

2014年秋D-LITEが世に放つのは"宴会企画"ミニアルバム。D-LITEの原点である韓国のトロット(大衆演歌・歌謡曲)~新境地といえる日本の元祖歌姫の楽曲のカバーまで、"宴会企画"ミニアルバム『でぃらいと』には、忘年会シーズンをおおいに盛り上げる楽曲が勢ぞろい!シンガーD-LITEの本領&遊び心がいかんなく発揮された本作についてD-LITEがたっぷり語ってくれました!!

●"宴会企画"ミニアルバム『でぃらいと』がリリースされるまでの経緯

――ソロツアーのときに、「この秋にソロ新企画を考えています!」と宣言され、その内容は「社長に怒られるから言えない(笑)」とこれまでベールに包まれていましたが、それはこの『でぃらいと』のことだったんですね! 

「はい、そうです!ずっと言いたかったのですが、みなさんを驚かせたくて黙っていてすみません……」

●タイトル『でぃらいと』の由来

――いえいえ。『でぃらいと』というタイトルから今作の楽しさが伝わってくるのですが、これはD-LITEさんのアイディアだったんですか?

「タイトルはみんなで打ち合わせして決めました。僕のことを知らない人は、D-LITEという表記を見て、すぐに"ディライト"と読めるかたは少ないと思うんです。でも、今作は僕やBIGBANGの音楽を聴いたことがない幅広い年齢層の方にもぜひ聞いていただきたい作品なので、みなさんに親近感を持っていただきたいという気持ちもあり、ここでハッキリ「僕は"でぃらいと"です!」と主張したんです(笑)」

――確かに小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで誰もが読むことができますね。そういえば、ツアーのときには、「ディライト」と背中に大きく書かれたTシャツを着ていらっしゃいましたよね。あれはD-LITEさんにしか着こなせない、相当なインパクトがありましたが、今作の『でぃらいと』のインパクトも負けてないですね!

「はい。あのTシャツは、ほかのBIGBANGのメンバーは絶対着ないでしょうし、僕も僕以外は似合わないと自負しています(笑)。ツアーのときはカタカナだったのですが、今回は楽曲も韓国のトロットというジャンルから和田アキ子さんや山本リンダさんのカバーを収録しているので、タイトルからもアルバム全体のイメージが想像できるように、ちょっと懐かしい雰囲気を感じてもらえるように今回はひらがなにしました」

●選曲について

――今作には、すでにファンの方にはおなじみとなっている「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」、「テバギヤ (A Big Hit!)」といったD-LITEさんのオリジナルソングに加え、ツアーでドラムプレイとともに披露され、大きな反響を得た和田アキ子さんの「古い日記」、山本リンダさんの「どうにもとまらない」の4曲、「ナルバキスン (Look at me, Gwisun) -グルビEDM宴会REMIX-」などを収録した9バージョンで構成されていますが、選曲はどのように行われたのですか? 

「「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」と「古い日記」をソロツアーで歌ったのですが、そのときの反応がすごくよくて、ファンのみなさんと一緒に僕自身も心から楽しむことができたんです。その光景を見た社長から「ちゃんと「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」をプロモーションしたい」というお話があり、これから忘年会とか宴会がたくさん行われる季節にぴったりだなと思い、ツアーが終わった直後から今作の制作作業に取り掛かりました。そして、最初に「ナルバキスン(Look at me,Gwisun)」と「古い日記」と「テバギヤ(A Big Hit!)」を収録することが決まったのですが、あともう1曲新たに歌う楽曲を入れることとなり、スタッフサイドからさまざまな楽曲のリストをもらい、そのなかから決めようと思ったのですが」

――ですが?

「第一弾と第二弾とリストがわかれていて、第一弾はツアーの中盤、ちょうど僕が北海道に行ったときに聞いたのですが、その中でこれを歌いたいと思える楽曲と出会えなかったんです。それでツアーが終わったとき、すでにジャケット撮影とかMV撮影とかを行っているときに、アルバムの第二弾のリストをもらって、そのなかから山本リンダさんの「どうにもとまらない」を選ばせていただきました」

――D-LITEさんが「どうにもとまらない」を歌いたいと思った決め手はなんだったんですか?

「ほかは音源で聞いたのですが、この曲は音源にはなかったので、YouTubeで実際にリンダさんが歌っている映像を見たんです。見た瞬間、リンダさんが踊りながら歌う迫力に衝撃を受けて、すぐにこの曲を歌いたいと思ったんです。そして、今も僕の携帯の中に保存しています。それぐらい個人的にもお気に入りの楽曲です」

●レコーディング(歌)のこだわり

――レコーディングはいかがでしたか?

「「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」と「テバギヤ (A Big Hit!)」はトロットという韓国の演歌なのですが、ちょっと日本の演歌とは違います。そして、いつも僕が歌っている歌い方、発声の仕方とも違います。たとえば、悲しい曲を歌うとき、僕は声に空気を混ぜて、吐息交じりにハスキーっぽく歌うことで感情を表したりするのですが、今回のアルバムでは、どの曲に関しても、迫力を出すために歌詞をハッキリ歌うことを心がけました」

――D-LITEさんは、メロディーをそのまま歌うだけでなく、行間の息遣いだったり、声にならない瞬間にまでつねに意識を注がれていますよね。それが歌声に陰影を与え、より楽曲に深みを増長させていますが、今回影は一切見られず、終始、きらびやかな華やかさ、力強さが漂っていますね。何より歌声から放たれるグルーヴが全身を刺激して、つい体が動き出してしまいます。

「ありがとうございます(照笑)。正直、今回のレコーディングは、僕が8年間経験した中で一番早かったといっても過言ではないと思います。とくに「どうにもとまらない」は、1時間半で終わりました」

――かなり早いですね。

「いつもだったら、1曲1曲細部にまでこだわってレコーディングするので、6時間以上とものすごく時間がかかるのですが、今回はいい意味で肩の力を抜いて、最初から最後まで悩むことなく楽しみながら歌うことができたんです」

――それだけD-LITEさんにぴったりな楽曲だったということですよね。

「もともとトロットは両親の影響で、僕自身好きで聞いていましたし、歌っていて一番不安がないジャンルなんです」

――挑戦するというよりは、そもそもD-LITEさんの中に染み付いているものが表現され、自然体で歌うことができたと。

「はい。まったく不安はなかったです。そのときの僕の楽しさがそのまま歌声に表されていると思います」

●リード曲「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」について

――すでに韓国では「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」が忘年会でおなじみの曲となっているそうですね。

「この曲を韓国でリリースしたのは2008年なのですが、その年の年間カラオケチャートで1位をとらせていただき、さまざまなところでたくさんの方たちが「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」を歌ってくださり、みなさんから愛される1曲となりました」

――D-LITEさん自身もプライベートの宴会やカラオケで歌われたりしたんですか?

「はい。正直、僕は今でもしょっちゅうこの曲を歌っています(笑)」

【振りのポイント】

――「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」は、歌う側も聞く側も、楽曲の持つ楽しい世界観に自然とみんなが笑顔になっていますよね。さらにこの曲独自の振りもみんなが一体となって盛り上がれる欠かせない要素となっていますが。

「そうですね。すごく簡単なので、誰もがすぐに覚えられると思います」

―― 振りのポイントをD-LITE先生、教えてください。

「はい、まずですね、サビの最初に目の前に指で円を作って、指を回しながら「見て!見て!」とアピールします。もちろんそこも大事ですけど、サビの最後に胸を3回、このように(実践してみせる)勢いよく突き上げること、それがいっちばん重要なポイントだと思います」

女性は少し恥ずかしい気がしますが。そういった恥ずかしさも忘れて、堂々とやってしまえばいいと。

「恥ずかしがっていたら駄目です! 正直、僕は男性よりも女性のほうがいいと思います。なぜなら僕より形が……(照笑)」

えっ!?

「あっいや……いい状況を持っているから……うん、いい状況!」

なるほど(笑)。

「でも、本当に女の子が一生懸命振りをすると、男は負けてしまうんです。今年のツアーのとき、びっくりするぐらい胸をめっちゃ前まで突き出していた人がいて、その人のことはコンサートが終わって帰る車の中でもずっと僕の頭の中から消えなかったんです」

それほどインパクトが強かったと。では、好きな男性がいる女性は、彼の前で堂々と胸ダンスをすると、こちらに意識を向けさせることができると。

「はい、間違いなく彼はキュンとすると思います! アハハハハ!(高笑い)」

なんだか怪しい笑い声ですが。

「いや、これは僕の本心です。ステージの上から客席を見渡したときに、一生懸命振りをやってくれる人を見ると、僕の瞳にその人がキレイに映ります!だから、みなさんぜひ恥ずかしがらずに、しっかりとマスターしてほしいです!」

【ミュージックビデオの見どころ】

――またインパクトがあるといえば、ミュージックビデオは、いろいろ突っ込みどころ満載ですが。これもD-LITEさんのアイディア?

「あっ……はい……」

なんだか声が小さいですが(笑)。では、大きな声で見どころを教えてください!

「やっぱり、僕の演技の上手さ、ですね!アハハハッ。でも、今回はMV全体のテーマやストーリーはなくて、歌詞の内容をそのままあらわしているんです。くだらないギャグの連続……ある意味、それが今回のMVのコンセプトなんです。何も考えず、ただ見ただけで笑える、笑われるMVを撮りたかったんです(笑)」

今作ではベットシーンでのパジャマ姿からはじまり、いきなりドキッとされられましたが、ほかにも赤ちゃんに扮していたり……さまざまなコスプレ(!?)D-LITEさんの8変化も見どころですよね!

「本当にいろいろ挑戦しました(笑)」

撮影は大変でしたか?

「大変な部分もありましたけど、楽しく撮影できました」

たくさんの女性に囲まれてハーレム状態のときもありましたしね!

「半端なく幸せでしたね(満面の笑み)。でも、結局G-DRAGONさんのところにみんながいってしまって……僕の幸せは長くは続きませんでした(苦笑)」

あのときのD-LITEさんの悲しそうな表情、まさに名演技(俳優)ですね!

「あれは演技ではなく、リアルな心の叫びです……アハハハッ」

【BIGBANGのG-DRAGONが友情出演】

――MVにG-DRAGONさんが友情カメオ出演されていますが、それもD-LITEさんのアイディアだったんですか?

「G-DRAGONさんがこの曲を作曲・作詞(韓国詞)してくれたので、密かに一緒に撮れたらいいなとは思っていたのですが、彼はすごく忙しい人だから、僕から一緒にやりたいと口に出すことはなかったんです。無理を言って困らせたくなかったですし、まあ、いいっかって、最初からあきらめていたんです。でも、G-DRAGONさんのほうから、「ちょうどそのとき日本にいるから、僕でよかったら出演するよ!」って言ってくれて」

G-DRAGONさんの呼びかけで実現したと。きっとD-LITEさんの思いや気遣いを理解したうえでG-DRAGONさんはみずから出演の話をされたんでしょうね。

「そうかもしれないですね。なので、G-DRAGONさんにいっちばんカッコいいキャラクター、おいしい部分をすべて渡しました(笑)」

G-DRAGONさんへの感謝の気持ちを役どころで示したと。

「はい。もともと僕のアイディアとしては、僕とG-DRAGONさんは逆の役どころにするつもりだったんです。でも、それはG-DRAGONさんに申し訳ないなと。G-DRAGONさんの思いがすごくうれしかったので、悩みましたが、最終的に僕を捨てました(笑)」

でも、1リスナーとしては、反対のシチュエーションも正直、見たかったんですけどね。

「僕もみなさんに見せたかったです(笑)。G-DRAGONさんはつねにカッコよくて、女性にモテるイメージがあるじゃないですか? だからこそ、世間のG-DRAGONさんのイメージとかけ離れたものをこのMVで見せて、みなさんを驚かせたかったのですが、やはり僕の性格上、無理でした(笑)」

D-LITEさんの優しさですね。

「(BIGBANGの)リーダーですから!それにこの曲の生みの親もG-DRAGONさんですから!当然です!」

●「テバギヤ (A Big Hit!)」について

-――「テバギヤ (A Big Hit!)」は、「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」よりもややテンポがゆったりめですが、こちらもG-DRAGONさん作曲・作詞(韓国詞)による王道のトロット楽曲となっていますね。

「この曲も日本語詞は「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」と同じヒャダイン(前山田健一)さんに書いてもらったんです。前回のアルバム『D'slove』のときに、ヒャダインさんから送られてきた「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」の歌詞をみてすごく感動したので、「テバギヤ (A Big Hit!)」もヒャダインさんに書いていただいたら絶対面白い世界観になる!とお願いしたのですが、想像以上にすごいものが仕上がってきて大満足です」

一番の聴きどころといえば?

「僕の初めての関西弁とラップです(笑)」

ラップは、ライブでD-LITEのラップ講座をしていたぐらいですからね(笑)。

「はい、なので、ラップの実力は問題ないですけど(笑)、関西弁にしたときの表現力が問題だったので、ヒャダインさんのデモ音源を何度も繰り返し聞いて練習しました」

関西弁といえば、BIGBANGではV.Iさんがよく話されているイメージが強いですが。

「そうなんです。V.Iは関西弁が好きで、よく話していますが、僕はV.Iみたいに上手く話せないので、今回関西弁が歌詞に入っていて、最初は少し心配になりました。なぜなら僕が歌う関西弁を聞いて、関西の方が何だこれは?って、不愉快な思いをされたらどうしよう~って」

何の違和感もなく、すんなり耳に入ってきましたよ!

「本当……いや……ほんまですか? (関西弁のイントネーションで)」

完全にマスターされてるじゃないですか!

「ぜひ関西にお住まいのみなさん、僕の関西弁が大丈夫だったか、感想を聞かせてください!」

●「古い日記」について

――「古い日記」はグルーヴ感満載!とにかくファンキーですね!

「ライブで披露したときにみなさんからの反応がよかったぶん、音源化するときにどのような形で収録しようか、僕の中でプレッシャーがありました。でも、せっかくなのでライブの雰囲気を少しでも感じてもらいたいと思い、バンドメンバーである(西川)進ちゃんにアレンジをお願いしました。そして、進ちゃんと話していく中で、ライブバージョンをアップグレードさせたものにしようということになり、ライブでは原曲を忠実に表現していたのですが、アルバムではもうちょっとD-LITEっぽく、もうちょっとロックっぽく、リズムもメロディーラインも少し変えてみました」

一足先にリリースされたLIVE DVD & Blu-ray『D-LITE DLive 2014 in Japan ~D’slove~』に収録されている「古い日記」と聞き比べてみるのもおもしろいですね。

「そうですね。ガラッと変わっているのではないので、ちょっとずつの違いをぜひ聞き比べて、両バージョン楽しんでもらえたらうれしいです」

●「どうにもとまらない」について

――さきほども「どうにもとまらない」は個人的にお気に入りの1曲といわれていましたが、改めて聴きどころを教えてください。

「この曲は聴いた瞬間、僕の中に"行進"のイメージが膨らんで、それをもとにアレンジをしてもらったんです」

――D-LITEさん独自の観点、感性ですね。

「この歌をみんなで歌いながら、渋谷とか大きな道を前に力強く進んでいくようなイメージにしたくて。楽器も普通のブラスではなく、鼓笛隊で使っている楽器やリズムを取り入れて、音でも遊び心を出してみました」

――D-LITEが先頭になって、渋谷のスクランブル交差点をみんなでパレードしている姿が勝手に浮かんでしまいました。

「いつか機会があれば、やってみたいです!あと、間奏でみんなと一緒に歌える部分があるので、ぜひライブで一緒に歌って盛り上がりたいです!」

●「SHUT UP」のミュージックビデオについて

――今作にはアルバム『D'slove』で人気の高かった「SHUT UP」のMVも収録されていますね。

「北海道の函館で撮影をしました。やはりこのMVも僕の演技のうまさにみなさんがびっくりされると思います(笑)」

言葉にならない思いが表情で見事にあらわされていて、引き込まれてしまいました。

「あ~(照笑)……恥ずかしかったですけど、僕と女優さんのケミストリー、そして、僕の細かい感情まで表現する演技が見どころです……アハハハッ」

いやいや、本当に!

「あと、北海道の美しい街並みや景色も見どころだと思います! 函館の夜景が世界でも有名だと聞いて見に行きましたが、本当に綺麗で感動しました!」

●「トさんのオフの過ごし方in北海道 ~夏~」

――そして、前回好評だった「トさんのオフの過ごし方in北海道 ~冬~」が今回は夏バージョンとなって収録されていますね。こちらもツッコミどころ満載で、終始、爆笑の連続でしたが。

「もう、すべては「雲海」のせいです(詳細はDVDでチェックを)。疲れました、オフなのに(笑)」

確かに雲海に振り回されている部分はありましたが、アウトドアライフを満喫されていましたね!

「あんなにハードな日々を過ごしたのは初めてです。毎朝3時に起きて、朝から木登りをしたり、めっちゃ体力を使うことばっかして……これは、僕のオフですか?僕はやらさせているんじゃないですか?って(笑)」

でも、一旦やりはじめると、D-LITEさん、めちゃくちゃ楽しんでましたよね!

「やっぱりやるからには楽しまないと損ですから! 冬に行った場所と同じところにも行ったのですが、冬にワカサギ釣りをした氷湖で、今回はカヌーに乗って、湖の真ん中でコーヒーを飲んだんです。もともと僕はコーヒーをあまり飲まないのですが、ゆったりとした気分で、開放的な空間の中で飲むコーヒーはびっくりするぐらいおいしくて、感動しました。あと、前回のリベンジじゃないですけど、魚釣りをしたり(結果はDVDで)、本当に今回もいろんなことに挑戦しているので、DVDを通して冬から夏にかけてちょっと大人になった僕を見て、たくさん笑って、ストレス発散してもらえたらうれしいです」

あと、北海道ならではのおいしい食べ物の連続に、見ていてうらやましい限りでしたが、何が一番おいしかったですか?

「すべておいしかったですけど、チーズとメロン! メロンは口の中に入れると溶けちゃうんです。もう、世界がすべて美しく見えてしまうぐらい、甘くておいしかったです。ちなみに出されたメロンは全部いただきました。こうして話しているだけで、あのときのおいしさがよみがえってきました。いますぐ北海道に行きたいです!」

冬と夏の北海道はまったく赴きが違いますが、D-LITEさんはどちらの北海道がより印象的でしたか?

「夏は夏でレポッツ(レジャースポーツ)もたくさんあるし、食べ物もおいしいし、魅力的なのですが、僕はもともと冬が好きなので、やっぱり冬の北海道が最高ですね!」

また今回はサプライズ企画もありましたが。

「内容はネタバレになるのでいえませんが、正直、僕のイメージ的にはあまりいいとはいえないので、今からでもカットしたいです(笑)。いや~あれは、みなさん演技ですので!! 信じないでください!! その前に最後は早送りでお願いします(笑)」

●LIVE DVD & Blu-ray『D-LITE DLive 2014 in Japan ~D'slove~』について

――D-LITEさんのソロツアーにもG-DRAGONさんが足を運ばれていましたしね。

「感動しました!僕のライブをすごく楽しんでくれて、あれからプライベートで一緒にご飯を食べにいったりしたときにも、ずっとライブのときの話をうれしそうにしてくれるんです」

今回のツアーでは、「じょいふる」のBIGBANGバージョン(4人のソロ曲を引用)が初披露され、大反響を呼びましたが、G-DRAGONさんからはどんな感想を言われました?

DVDにもそのときのG-DRAGONさんの表情が映し出されていますが。

「ほかのメンバーのバージョンのときは大爆笑していたのですが、♪今夜はじょいふ~る~って、G-DRAGONさんのバージョンで歌ったときは、マネージャーさんいわく、「お~い、ちょっと~なんでだよ~って」恥ずかしそうにツッコんでいたみたいです。もちろんその声はステージの上の僕には届いていないですが、何か言われるだろうな~とは思っていたので、正直、G-DRAGONさんには見せたくなかったんです」

もともとG-DRAGONさんは、D-LITEさんの「じょいふる」が大好きで、毎回聞くのを楽しみにしていらっしゃるそうですね。

「そうなんですよ。今回はBIGBANGバージョンの「じょいふる」があるから、どうしよう~あれを目の前でやったら確実にツッコまれる!だから、今回は来てもらわなくてもいいかなってちょっと思っていたんです。G-DRAGONさんの大好きな「じょいふる」で、G-DRAGONさんの音楽を勝手に変えて……僕、相当失礼なことしてるじゃないですか」

まあ、弄ってはいますよね(笑)。

「それで武道館公演まで来てなかったので、あ~よかった~って安心していたのですが、2日目にG-DRAGONさんが見に来てくれて、あ~来ちゃったって(笑)。でも、正直、僕がソロとして日本で頑張っている姿をG-DRAGONさんには見てほしいという思いがあるんです。そして、実際に僕の目には見えなくても、見に来てくれたっていうだけで力が沸いてきますし、仲間がいるんだっていう安心感とともにもっといいライブを見せたい! という欲がどんどん大きくなっていくんです」

最高の仲間ですね!

「G-DRAGONさんはもちろん、T.O.Pさん、SOLさん、V.I、この4人の存在が僕の原動力となっているのは間違いないですね。なので、僕もこの4人にたくさんのエネルギーや音楽的刺激を与えられるようにもっと努力しないといけないなと思います」

いい関係性ですね。まさに武道館公演は、喉の調子が悪かったそうですが、G-DRAGONさんの存在も影響し、本番ではそれを感じさせない見事な歌声を轟かせていましたね。

「リハーサルのときまで全然声が出なくて、マネージャーさんに「もしかしたら今日のライブは途中でキャンセルになるかもしれません。なので、心の準備をしておいてください」って、それぐらいまともに歌えるような状況ではなかったんです。でも、本番になった瞬間、それまで出なかった声が自然と出るようになって、そのときに改めてライブは僕ひとりではなく、お客さん、バンドメンバー、スタッフ……みんなで一緒に作り上げるものなんだなと思いました」

●D-LITEを検証!

――「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」の歌詞から、D-LITEさんを検証したいと思います。

「わかりました!」

<夜は何着て 寝てますか?>とありますが、最近はどんな格好で寝てますか?

「今も裸で寝ています」

では、女性にはどんな格好で寝てほしいですか?

「シルクのワンピースみたいな」

ナイトガウン?

「はい、それです!」

<おつむ 混乱 混乱 混乱 鼓動 どっかん どっかん どっかん>とありますが、

最近そのような状況に陥った瞬間は?

「雲海、毎朝3時起き、超ハードスケジュール(笑)」

クイズようになっていますが(笑)。

「DVD「トさんのオフの過ごし方in北海道 ~夏~」を見ていただければ、その理由がわかります(笑)」

<いい感じ服着て 髪キメて>とありますが、D-LITEさんの勝負服を教えてください。

「オーダーメードの黒のスーツ。タイトなシルエットで、セクシーさを強調させます。そして、ポイントは自然に見えるパワーショルダー(笑)。あの肩すごい!って、肩で女性を魅了します(笑)」

<今宵も一人酒>とありますが。

「ほとんど一人でお酒を飲みます。僕はワインが好きです」

<涙 ちゅるるるるるる>とありますが、最近涙が出た出来事はありますか?

「ライブの最後に「歌うたいのバラッド」を歌うと毎回泣きそうになります。昨年のツアーではライブの一番最初に歌ったのですが、この曲自体、思い入れも強いですが、何よりライブでの空気感が好きで、何度歌っても感動します」

<ガキの頃から恋愛体質>とありますが。これはD-LITEさんのイメージとは少し違う気がするのですが。

「心の中に好きな人はいつもいました」

では、恋愛体質であると?

「残念ながら、僕は片思いの連続なので、片思いでも大丈夫であれば、恋愛体質なのかもしれないですね」

<見て見て イケメンだぜ!?>とありますが、自分のことをイケメンだと思う瞬間は?

「シャワーを浴びたばかりのとき。タオルで髪を乾かして、鏡を見た瞬間、いい体してるな俺って(笑)」

自分の体にうっとりすると(笑)。

「でも、きっとそれは僕だけじゃなく、少しでも体に自信のある男なら誰もが思うことだと思いますよ(笑)」

●ファンにメッセージ

――では、最後に、D-LITEさんはあいうえお作文、ポエムがお得意とのことで(DVD参照)、「ナルバキスン」のあいうえお作文で、みなさんにメッセージをお願いします。

「はい、わかりました! ナ― なるべく、ル― ルルララ、バ― バラを抱き、キ― キスしたい、スン― スンリ(V.I)と」

――(笑)V.Iさんとキスしたいとは!?

「アハハハッ。あ~ごめんなさい。今、頭の限界です。V.Iとは絶対にキスしたくありません(笑)。(しばしの沈黙)あっいいの思いつきました!」

――では、お願いします!

「ナ― なるべく、ル― ルルララ、バ― バラエティーよりも楽しい、キ― キスしたい君と、ス― 素晴らしいでしょ~!ン― (色っぽく)んん~(笑)。ぜひみなさんアルバム『でぃらいと』を聞いてください! この意味がわかってもらえると思いますので!」

インタビュー・文 星野彩乃