08. 世界が終わっても

「この曲を初めて聞いたとき、トラックもボーカルの雰囲気も難しくて、僕のこの声でどうやって歌ったらいいんだろうか、すごく悩みました。僕はレコーディングをするとき、もっとも難しいと思った曲を最後にやるという順番があるのですが、まさにこの曲は今回一番最後にレコーディングした曲で。でも、2日間はかかるだろうと思っていた僕の予想に反して順調に進み、1日で録り終えました。レコーディングする前に、何日間もずっと歌の練習をしていたのですが、技術とかスキルで勝負するのではなく、この曲は気持ちが伝わったらいいんじゃないかと。だから、気持ちをハッキリ僕の心の中に入れるように歌いました。そして、この曲を歌いながら、今まで知らなかった僕の新たな面が出て、ボーカリストとして新境地を切り開けた楽曲になったと思います。「世界が終わっても」というタイトルは、まさにこの曲を一番象徴している言葉だと思いつけました。そして、現在進行形の愛、あなたがいればそれだけでいいという相手への切実な想いを歌詞に綴っています。<君のためなら死ねる>とか、自分で書きながらちょっとやりすぎかな?と思ったりもしたのですが、この曲だったら、やりすぎぐらいでいいのかもって(笑)。それほど壮大な仕上がりになりました」

全曲解説 インタビュー・文 星野彩乃