02. 想い募って

「もともとこの曲はアルバムに入る予定はなかったんです。 (ヤン)会長から「何かが足りない。その何かを言葉で表すことはできないけれど、何かが足りない」と言われ、ずっと保留のままだったんです。でも、僕はこの曲をすごく気に入っていたので、どうしてもアルバムに入れたくて、いろいろ試行錯誤して、その結果、半キー上げて再度レコーディングしたら、会長から「切実な感情が伝わってきた」とオッケーが出て、今回収録することになりました。歌詞は、事務所の作詞家さんと一緒に作業していったので、気心が知れているぶん、とても順調に進みました。内容は、去っていってしまった相手をひとり想い続ける主人公の孤独な姿を冬の季節に重ねて描きました。冬から春に変わるとき、降り積もった雪は解けていくし、触ると手の温度で解けてしまうけど、記憶が解けないように僕は触らないようにする。僕の心は寒い冬の季節のままだから……あ~切ない。ぜひこの曲を聴いて、愛しい人へ想いを募らせてください」

全曲解説 インタビュー・文 星野彩乃