01. Rainy Rainy

「実はこの曲は候補曲の最後のリストに入っていた曲で、聴いた瞬間、ピンとくるものがあったんです。そして、僕の中でこういう風に歌おうというイメージがすぐにできました。そこに仮歌詞がついていたんですけど、すごく良かったので、その雰囲気を壊さないように、僕なりに色付けをしていきました。終わった恋なのに、別れた相手のことを今もなお引きずっている主人公の切ない気持ちを歌詞に描いたのですが、歌いながら本当に胸が痛くなりました。僕自身、6年間片想いをしていたことがあったんです。小学校3年生から中学3年生まで。もともと自分から告白できる性格じゃないし、自信もなくて、ずっと想いを告げられないままだったのですが、その人に彼氏が出来たと聞いて、心を整理しなきゃいけないなと。でも、自分の中に積み重なった想いをなかなか掻き消すことができなくて、結局2年間忘れることができませんでした。どんなときに聞いていただいてもいいですが、やっぱり雨の日に聞いてもらうとよりこの曲が染み渡ると思います。そして、ずっと忘れられない人がいる方は、この曲を聴きながら、自分が納得するまで相手を待っていたらいいと僕は思います。いつかその人が過去になる瞬間が必ず来るハズですから!」

全曲解説 インタビュー・文 星野彩乃